「半沢」田宮社長・前川泰之が語る「アルマーニ」と「政井マヤ」
今年最大のヒットになったTBS系日曜劇場「半沢直樹」。この中で前川泰之さん(40)は主役の銀行マン、堺雅人が不正を暴いた融資先、タミヤ電機の社長を演じて、注目を集めた。芸能界入りは学生時代に始めたモデルの仕事がキッカケ。その後、ミラノやパリのコレクションに進出して活動したが、飛躍につながったのはジョルジオ・アルマーニが日本で開いたファッションショー。これがその一枚だ。
「97年秋、アルマーニさんが十何年かぶりに日本でファッションショーを開くというので、日本中から何百人ものモデルが集まって、オーディションが行われました。確か場所は東京・青山で、特設テントが設営されました。会場ではまずイタリアと日本の制作スタッフらの前に1人ずつ出ていって宣材(宣伝材料)の写真を見てもらう。それで印象がよければ、スタッフに『歩いてくれ』と言われる。それが合格なら次の第2段階で、<ジャケットを羽織って歩いてくれ>と。それもOKなら最後に、<ポラロイド>と言われ、パシャッと撮ってもらった時点で合格です。みんな<ヨシッ>とガッツポーズですよ。この時、選ばれたのは男女各25人か30人。正直言って、まさかその中に自分が入るとは思っていなかったので本当にうれしかった。ステージでは2着着ましたが、やっぱりメチャクチャ緊張しましたね」