伝説のバンド「外道」の加納秀人が語る40周年記念アルバム秘話
「着物でステージに上がったら、10万人の怪訝(けげん)そうな視線の集中砲火ですよ。ところが、1曲目が終わるや、聴衆は総立ちになり、40分の演奏が終わると、外道コールの嵐でした」
その様子は米本土やイギリスのメディアで派手に取り上げられた。しかし、76年にいったん解散。その理由は「ライブを暴走族が占拠し、会場を借りられなくなった」ためだった。その後、再結成、解散を繰り返した。
「聴衆から物を投げられ、帰れコールを受けても、ボクたちはステージに立ち続け、そうして今がある。最近の良くいえば優しい、違う表現をすれば手応えがない若い連中に外道の性根があるか。ボクにいわせれば、彼らこそ外道なんですよ。本物の外道のロックを生で体験して、早く目覚めて欲しいもんです」