吉幾三に鳥羽一郎…「酒のやど」香西かおりの豪華“酒人脈”
例えば、ホッケ。大きさも脂のノリも、本州で売ってるものとは別物ですね。
面白いのは、千春さんは一滴もお酒をお飲みにならないこと。
それでも「せっかく北海道に来てくれたんだから」って、ご自分はソフトドリンクで最後まで付き合ってくださるんです。それにトークが面白いので、いつもお酒と会話に酔わせてもらっています。
■九州の料理屋さんとはお酒のキャッチボール
福岡なら中洲の馬肉料理がおいしい「馬加処 いとう」。ここは料理のおいしさはもちろんですが、ご主人と女将さんのお人柄がよく、私にとっては“九州のお父さん、お母さん”のような存在なんです。
九州ですから、飲むのはもちろん焼酎です。何でも飲みますが、最後に落ち着くのは、香りがいい芋の水割り。九州に“帰った”と実感できるひとときです。
ご主人とは、お酒のキャッチボールもしてるんですよ。年に3、4回、私が限定日本酒を一升瓶で6本送り、ご主人からは九州の珍しい焼酎をこれまた一升瓶で6本。こんなやりとりは10年近く続いてるんじゃないかしら。自分が気に入ったものを大切な方にも飲んでいただいたり使ってもらうのは、すごくうれしい。対価を考えると長続きしませんが、相手を思いやる気持ちがこもっていれば、うわべだけではないお付き合いができますよね。
「いとう」のご主人とは、まさにこんな関係なんです。お酒のキャッチボールは、送る時もいただいた時もすごく心が温かくなるんですよ。