ベンガルの恩人は故・横澤彪氏 「降板」声にも「もう少しと…」
1カ月もすると、降板って声がボクらの耳にも入ってきて焦るばかりでした。でも、横澤さんは「もう少し、もう少し」っておっしゃって擁護してくれたんです。今思うと、よく我慢してくれたなって思いますね。
で、演じるコントの内容を変え、ヘアスタイルを派手めにして日替わりにしたら、徐々に風向きが変わってきた。半年もすると、ボクらのコーナーで視聴率も上がるようになりました。
■人気が出てからは逆に「いい気になるなよ」と
すると、アイドルみたいに追っ掛けファンができたんですよ。楽屋口で出待ちしていたり、中にはその頃住んでいた小平市のアパートまで来る女の子までいました。
そうなると、“勘違い”というか、天狗になっちゃった。作家さんが選んだネタや台本にボクらが注文を出し始めたんです。
するとある日、「みんなでやってるんだから」って横澤さんにピシャリとたしなめられた。「いい気になるなよ」と釘を刺されたわけです。それと、視聴率は個人プレーではなく総合力で稼ぎだしてるんだ、という意味ですね。