痛々しかった「SONGS」 中森明菜に居場所はあるのか?
復帰コンサート再開の噂がある中森明菜が15日の「SONGS」(NHK)に登場した。09年に同番組でインタビューした素材を再編集したものだが、はっきりいって歌声はひどかった。
デビュー時から、「セカンドラブ」(82年)、「2分の1の神話」(83年)、「北ウイング」(84年)など、そのときどきのヒット曲の歌唱VTRがワンコーラスずつ流れ、合間に明菜が心境を語るという、中年ファンにはたまらない構成だった。
18歳にして「タイトルも決め、作曲家を指名し、セルフプロデュースの道を歩き始めた」(ナレーション)という明菜。圧巻は、「アイドルからひとりのアーティストへと変貌を遂げた」といわれたころの「飾りじゃないのよ涙は」(84年)、「DESIRE─情熱─」(86年)の歌唱力! 高音の伸びがすごいのだ。
しかし、番組ラストで披露した尾崎豊の「I LOVE YOU」は最悪だった。ここ数年、カバー曲ばかりやっているが、高音が出ないから、歌っているというよりささやいている感じ。はっきりいって痛々しい。