朝の食卓に一升瓶 堤大二郎を大トラに育てた“酒DNA”
■叔父は朝から“酒漬け”をペロリ
ボクがお酒が強いのは、鳥取空港の近くの賀露漁港で生まれたオフクロのDNAだと思います。実家も親戚も漁師関係が多く、朝から食卓に一升瓶がドーンとあって生活が酒と切り離せないんですよ。
目をかけてくれた叔父さんが、これまた大の酒好き。漁から帰ってくるとアツアツの大盛りご飯に取ってきたばかりの魚の刺し身をのせ、さらにワサビ醤油を垂らしてから、日本酒をぶっかけて食べてました。お茶漬けならぬお酒漬けです。「疲れてるから早く寝たい。でも、腹がへったし酒も飲みたい」……。きっと、こんな気分だったんじゃないかな。
それがあまりにもおいしそうだったので、小学生の頃、真似して食べてみたんです。いやー、キツいキツい。一口頬張ったらお酒のにおいとアルコールにむせちゃって、食えたもんじゃありませんでした。でも、そんな情景がボクに酒の免疫をつくったんでしょうね。
20代はバカもしましたが、54歳になった今もおいしく飲めてるのは、あまり深酒せず、ほどほどを心がけ、愚痴り酒をしてないから。