Nスペに何が? 「戦後70年特集」で安倍政権をやんわり批判

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 そういう作りをNHKはたまにやる。以前チェルノブイリ原発事故の特集では、最後にチラッと福島原発の事故映像を流すことで、日本にもチェルノブイリ級の放射能の危険があると“間接的”に伝えた(としか思えない)放送だった。

 従来のニュース番組ではやりにくいこと(というかタブー?)を特集で扱うという社風になったのか? 視聴者としては歓迎したいところだ。

 今後だが、7月18日の「政治と模索」と題した放送に注目してほしい。“GHQ主導での豊かさか、国家としての自立か”の60年安保へと続く選択を吉田・岸両首相から捉え、現在のアベノミクス、憲法改正に意欲を示す安倍政権にも触れる内容らしいので、ぜひチェックを。

 そういえば、最近「クローズアップ現代」で「沖縄戦 名もなき犠牲者」と平和の礎を特集したり、ある場所の3日間を撮影する「ドキュメント72時間」では沖縄の米軍基地に近い恩納村のアメリカ的なドライブインを放送したり、沖縄を頻繁に扱いだしている。

 NHKが沖縄や戦後をどう捉えるか、終戦の夏に向け、注目したい。

(作家・松野大介)

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