たけしもチクリ…話題番組を打ち切る迷走フジの“本末転倒”
コラム【桧山珠美 「あれもこれも言わせて」】
13日放送「オモクリ監督~O-Creator’s TV show~」(フジテレビ系)を見た。千原ジュニア(写真下)、バカリズム、といった芸人が毎回、あるお題でVTRを作って競う番組で、審査委員長はビートたけし。ひな壇トークとは一線を画すクリエーティブな感じが目新しく面白かったが、この日が最終回だった。
テーマは「テレビ」。千原ジュニアの作品はテレビ局を擬人化し、学園ドラマ風に仕上げた。NHKとEテレが真面目な優等生、絶好調の日テレは番長で、これに腰ぎんちゃくのようにくっついているのがテレ朝とTBS、そして彼らにボッコボコにされるのがフジ……。そこにユーチューブという外国人の転校生がやってきて、全員がボコボコにされる……と皮肉たっぷりに描いてたけしも絶賛。
「近い将来、テレビはこうなる」と断言したのはよゐこ濱口の作品。架空の番組で「個人の意見です」「このあとスタッフがおいしくいただきました」「◯◯は濱口のバーターで出演しています」などとやたら注釈のテロップが出てくる皮肉な内容で、たけしもテレビの将来を憂えた。