ハリセンに続く? 「おかずクラブ」躍進が期待できるワケ
ちなみに若い世代を中心にオカリナの人気はもはや尋常ではない。特に面白いことを言わなくても、そのたたずまいを眺めているだけでほほ笑ましいと感じてしまうような、マスコット的な魅力にあふれている。
若い女芸人が売れるために最も重要なのは、同性にも愛される親しみやすさだ。オカリナにはまさにそれがある。体形もコミカルで、キーホルダーにして持ち歩きたくなるような感じ。ゆるキャラとしての潜在能力は、くまモン、ふなっしーに引けを取らない。
ビートたけしはタレントとしての自分を白いご飯に例えたことがある。おかずとして新しい料理が次々に出てきても、ご飯という主食だけはずっと生きていける。
すでにポストハリセンボンとの呼び声も高いおかずクラブの2人は、万人に愛される「おかず」として定番メニューになることができるだろうか。
(お笑い評論家・ラリー遠田)
▽らりー・とおだ 1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在はお笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。主な著書に「逆襲する山里亮太」(双葉社)など。