元小結の千代天山さん 和歌山・白浜でちゃんこ屋の板長に
入り口には現役時代の千代天山さんを模した縦150センチほどのイラスト看板。店内には仕切り中や土俵入りの写真、手形などが飾られ、「いかにも」の雰囲気だ。
ところで、千代天山さんは大阪出身。それがなぜ白浜町に?
「カミさんの実家がこっちにあるんだよ。今は中2の長男の生活環境を考え、小学校入学直前の09年3月に白浜に越してきたんだ」
オープンを控え、知り合いの寿司店とちゃんこ店でそれぞれ7カ月間修業したとか。
「このあたりではちゃんこ料理店が珍しいのもあってか、白浜だけじゃなく、クルマで20分以上離れた田辺市からもわざわざ来てくれるお客さんも多くてね。もちろん、集客の最大の理由は料理がウマいからだけど、ハハハ。ピンチだったのは3年前だね。8月に突然、腰に激痛が走り、痛くて自分でパンツもはけない。てっきりギックリ腰だと思って病院に駆け付けたら、脊髄炎の一歩手前って診断じゃない。即入院になって、12月に再開するまで店を閉めざるを得なかった。貯金でどうにかやりくりしたけど、正直、あの時はヤバかったわ」