元小結の千代天山さん 和歌山・白浜でちゃんこ屋の板長に
■引退の翌月には「寿司店に修業に出てた」
さて、千代天山さんは91年大阪場所で初土俵。99年初場所で入幕を果たすや、3場所連続三賞受賞という大相撲史上初の快挙を演じ、名古屋場所で小結昇進。大いに将来を期待されるも、02年初場所で左足のかかとを骨折。これがたたって三段目まで番付を落とし、08年初場所、初日の相撲を最後に31歳で引退した。
「オレにとって、初場所がいつも節目になったんだ。で、引退した08年初場所前もけっこう気合を入れて稽古した。だけど、初日、やっぱり体が動かない。で、ここまでやったんだし、もういいかってサバサバした気持ちで引退したよ。大相撲に残る? いや、そんな気はさらさらなく、引退の翌月から、寿司店に修業に出てた、ハハハ」
今でも九重親方(元横綱千代の富士)を慕う気持ちは強く、名古屋場所や大阪場所の際は九重部屋力士応援のために出向く。
「白浜は古くから有馬温泉、道後温泉、下呂温泉、草津温泉などと並び称せられた名湯。景色も良くて、一年を通じて食べ物もウマい。また、東京から飛行機で1時間弱、大阪ならJR特急で約2時間半で来られ、阪和道路が開通してクルマの便も良くなった。ぜひ遊びに来てよ」
自宅はJR白浜駅近く。店へはバイクで通っている。