ヒットへ執念 キムタク将来占う2作品の豪華すぎる共演者
まずは共演者で目を引いたが、最近ヒットしたドラマ・映画は内容にある。木村が主演するTBS・日曜9時枠のドラマでは昨年、阿部寛主演の「下町ロケット」が記憶に新しい。さほど名のある役者は出ていなかったが、中身の面白さで大ヒット。映画に転じれば、今秋公開された渡辺謙主演の「怒り」では、宮崎あおいら演技派ぞろいの共演者が全員、主演のような内容で見応えがあった。
これまで「キムタクを演じているだけ」と言われてきた木村。今回、根底に見えてくるのは「脱・アイドル」。従来のファンだけでなく、幅広い客層の獲得を狙っていると思われるが、ドラマは、はやりの医療物。映画も復活の兆しのある時代劇。カッコいい医師とイケメン顔に刀キズを付けてワイルド感を出した用心棒役。どこまで“キムタク色”を消せているかがヒットのカギを握る。
役者がイメチェンする時にぶつかる大きな壁。水谷豊はチンピラ役の色から紳士な刑事役で壁を乗り越え成功した。木村の役者としての今後を左右するような2作品になりそうである。