産経新聞人事にも波及 フジ日枝院政でグループ暗黒時代へ
「後白河法皇以来のヒドい院政ですよ」
フジサンケイグループの関係者がこう嘆くほど、フジテレビの日枝久会長(79)の“暴走”が止まらないらしい。産経新聞のトップ人事が内定したのだが、太田英昭会長が取締役相談役に退き、熊坂隆光社長が会長に、飯塚浩彦専務が社長にそれぞれ昇格するという。
「太田氏は会長になって、わずか2年で交代です。フジテレビ出身で報道・情報畑を歩んできた力のある人ですが、日枝氏に黙ってある事業を進めていたことが、日枝氏の逆鱗に触れたらしい。順当な人事のように見えますが、日枝氏が扱いやすい人間をトップにもってきただけです」(サンケイグループ関係者)
先日、フジテレビの役員人事も発表され、日枝氏は取締役相談役に退き、新社長に宮内正喜氏、新会長に嘉納修治氏が就くことが分かったが、宮内、嘉納両氏とも、日枝氏の“腰巾着”として有名だ。嘉納氏に至っては何十年も経理畑を歩んできており、なんでそんな人物がテレビ局のトップになるのか、局内は絶望感に包まれているという。
「フジの人事で注目すべきは豊田皓副会長が退任したことです。報道・営業畑を歩んできた実力者。産経新聞会長を退く太田氏とも親しく、タモリと一緒に京都へ旅行に行くほど仲がいい。日枝氏としては、自分の立場を脅かすような人間を外に出し、体制を盤石にしたいということなのでしょう」(フジテレビ関係者)
“日枝院政”がフジサンケイグループ全体を支配する暗黒時代に突入してしまったようだ。