フジTV局員は仰天…日枝会長が“院政”継続を堂々公言
異例づくしの大型人事を発表し非常事態が続く東京はお台場。フジテレビを傘下にもつフジ・メディア・ホールディングス(以下FMH)は15日、台場本社にて17年3月期の決算説明会を開催した。この日、FMHとフジで代表取締役会長を務める日枝久氏(79)は、11日の会長退任発表から初めて公の場に姿を見せた。そして、機関投資家や証券アナリストらを前に「フジテレビは不本意な業績だった。視聴率と営業収益の向上が喫緊の課題」と悔しさをにじませながら語ったという。
会長退任に加え、フジ亀山千広社長(60)の更迭人事が明らかになったのは、先週9日のこと。視聴率の低迷、社長就任から3年間で経常利益を3分の1近くまで減少させ、事実上の引責辞任に追い込まれたわけだが、「日枝氏の後任を務めた村上光一氏、豊田皓氏はいずれも6年ずつ社長を務めた。日枝会長は耳の痛い話は本人に直接言えず、人を介して伝えるぐらい寵愛していた亀山氏にもせめて6年は社長を任せようと思っていたはず。しかし、あのまま体制の見直しを図らずにいたら、6月の株主総会で日枝会長の責任問題に及んだはず。今回の“社長クビ”はやむなしでしょう」(フジ関係者)。