香取慎吾の発言から透けた ジャニーズ事務所への強い反発
問題点を見つけることも取材の基本。ジャニーズを独立した香取慎吾の発言にも問題点があった。9月に終了したテレ朝系の「スマステ」の最後の生放送で、「打ち切りを知ったのは新聞でした」と香取は明かした。
メディアに携わる者なら誰もが疑問を持つ発言。「番組終了は3カ月前ごろに内々に知らせる」のが業界の通例。それをMCとして16年にわたり番組に貢献してきた香取に知らせずにいたことになる。後日、行われたテレ朝の早河洋会長の定例会見はこの問題に触れ、「テレビ局が本人に知らせることはない。事務所に連絡する」と説明。慣例通り、番組側から事務所には知らせていたという。
必然的にタレントは事務所から聞かされるはず。この流れからすれば、事務所から香取に「番組終了」が伝わっていないことになる。香取の発言の裏には、「事務所が伝えてくれなかった」との含みも読み取ることができる。芸能関係者もこう話す。
「本来なら、済んだ話を今さらしなくてもいいものを生番組であえてした。香取の事務所に対するわだかまりがいまだに残っていると感じた」