トム・クルーズが快演 「バリー・シール」の突き抜け度

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 映画化されていない優秀脚本“ブラックリスト”2014年版に掲載されたこの知られざる史実を、脚本家はCIAのスキャンダルをリサーチ中に発見したという。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014)でタッグを組んだダグ・リーマン監督とトム・クルーズも、バリーのスケールの大きな人生に一瞬で魅了され、映画化を決意した。

「トムのチャラ男なムードがいい味で、こんなむちゃくちゃをやった男なのにどこか憎めない魅力があります。トム・クルーズは実在の人物を演じることが少ない俳優ですが、本作ではノリノリ。顔の出る飛行シーンは、『乗り物マニア』を自称し、飛行機免許も持つ本人がすべて実際に飛ばして演じたというからまたビックリです」(前出の前田氏)

 大スター自ら体を張ったスタントを、保険会社はきっと青い顔をしてみていたことだろう。ちなみに空中アクション撮影中には墜落事故も起きて2人が死亡するという惨事も。現在もこの件については訴訟中というスキャンダラスなオチまでついている本作。バリー・シールの人生と映画の撮影、どちらもヤバイくらいに突き抜けている。

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