角界改革のカギ 貴乃花親方支える“女将”花田景子の政治力
鎮火する様子を見せない大相撲の暴力事件で、元フジテレビアナウンサー河野景子さん(現姓・花田=53)が注目を集めている。8歳年下の貴乃花親方(45)と1995年に結婚し、相撲部屋のおかみに転身して22年。孤立気味の夫を支える内助の功のみならず、角界改革を推進させる政治力まで発揮しているというのだ。
「横綱は神聖なもの。横綱は神様に近い人でないといけない。他の力士たちに力士道を見せる。生きざまで見せるのが使命」
貴乃花親方の言葉ではない。宮崎市内で2日に行った講演では、そんな相撲哲学を景子さんが説いたと伝えられるのだ。弟子の貴ノ岩が暴行され、貴乃花が鳥取警察に被害届を提出したことが発端となり、横綱日馬富士の引退にまで発展した騒動は貴乃花バッシングをも招く事態に。相撲協会の再三の要求にも応じず、貴ノ岩への聴取に応じない親方は意固地で偏屈にも見えるが、そんな親方を景子さんはうまくコントロールしているという。
「人前でも親方からは『オイ』とか呼ばれているし、弟子の面倒などで手いっぱいな中で、もう少しねぎらいとか、手を貸してもらうような場面があってもいいんじゃないかという声は少なくありません。それなのに景子さんは嫌な顔ひとつ見せず、グチをこぼすこともない。