日馬富士暴行事件の余波 現役力士らが正月特番「総休場」
元横綱・日馬富士(33)が平幕の貴ノ岩(27)を暴行した事件が各方面に悪影響を及ぼしている。相撲協会としては日馬富士が自ら引退を表明したことを受け、全てを不問にし事件の幕引きを図りたいというのが本音だろうが、そうは問屋が卸さない。
角界=暴力というイメージが刷り込まれ、今後の興行運営にも影響を及ぼすのは必至。しかも、その余波は角界だけにとどまらず、「民放テレビ各局もトバッチリを受けた」(某民放編成マン)と頭を抱える事態になっている。というのも、力士らが出演する年末年始特番への影響がモロに出ているからだ。
前出の編成マンが続ける。
「日馬富士は当然として横綱の白鵬も各局に対し内定していた番組出演を辞退してきたそうです。それに続く形で所属する部屋に関係なく力士らが示し合わせたようにテレビ出演を自粛し始めた。もちろん協会から“テレビに出るな”なんてお達しは出ていませんが、親方衆が忖度した。放送は大晦日から年明け三が日を予定しており、制作サイドはその頃にはほとぼりも冷め、ギリギリセーフかと考えていたが、収録は今の時期になるため、肝心の力士らが気持ちに整理がつかず、出演を見合わせたという要素もあるようです」