主演ドラマで明暗 米倉涼子の幸運と篠原涼子のミスマッチ
「歌手とヒット曲はセットだが、ドラマは違う。放送中はセットで人気になるが、終わるとドラマ人気と女優人気は別物。W浅野はトレンディーのイメージと人気を引きずり、女優としては苦労した時期もあった」(同関係者)
次に時代の風に乗ったのが元歌手の篠原涼子(44)だった。トレンディー風を残しながらも「クールビューティー」の正義感あふれる強い女を演じてブームをつくった。育児休暇を挟んですでに女優復帰。
今秋は初のフジ「月9」に主演。期待されたが、視聴率は1桁続き。米倉も篠原のクールビューティーを引き継ぐ女優だが、この差――。
「ドクターX」は高齢化時代に関心のある医療の世界と病院内にうごめく政権争いが舞台。そこに米倉のクールさがぴたりとハマった。
篠原の「民衆の敵」は今年のブームだった女性政治家に安易に乗ったとしか思えない内容にクールさが売りの篠原はミスマッチだった感がある。仮に両ドラマの主役を入れ替えても数字は変わらないと思う。ドラマとは時代の流れに合った内容が主で出演者は従の関係。主に合った従であればヒットが生まれる確率は高い。その象徴的なのが話題のドラマ「陸王」(TBS系)である。
対照的に主従逆転したような人気アイドルや役者主演ドラマの低迷が顕著だったのも今秋のドラマだった。