キャスト充実の大河「西郷どん」初回ワースト2位の不思議
7日放送のNHK大河ドラマ「西郷どん」は期待以上の面白さ!
初回は西郷の少年時代を描いていたが、やはり特筆すべきは島津斉彬を演じた渡辺謙の圧倒的な存在感。ハリウッドも一目置く、日本を代表する俳優は迫力が違う。
昨年ともに不倫騒動を起こした斉藤由貴が降板したのに、渡辺が降板しないのはおかしいと一部非難する声もあったが、役者は演じてナンボを証明したといっていい。一昨年の大河「真田丸」の草刈正雄同様、主役を食うほど存在感がある。
役者では西郷隆盛の父が風間杜夫、母が松坂慶子、大久保利通の父が平田満と「蒲田行進曲」トリオが画面に映るだけで得した気分。
ナレーションの西田敏行、島津斉興に鹿賀丈史という90年の大河「翔ぶが如く」で西郷と大久保を演じた2人が関わっているのもうれしい。西郷の少年時代を演じた子役(渡邉蒼)もいい。NHKは相変わらず子役選びがうまい。
残念ながら初回視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は過去10年で最低、大河ドラマ史上ワースト2位だとか。鬼の首をとったように“爆死”などと騒ぐ向きもあるが、本当に見ているのか疑問だ。