役者の仕事はインナーボイスをどれだけさらけ出せるか

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 正直いうと、それが90年代に入ってからの「もうドラマはいいかな」っていうのにつながってきて。舞台をやると直接自分が演出できるから、舞台に専念しようっていうふうに思いましたね。当時、それがテレビ離れの一番の理由ですね。 (つづく)

▽うすい・ひろよし 1955年、長野県生まれ。慶大法学部卒。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年間、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。現在、上智大学文学部新聞学科教授(メディア文化論)。笠智衆主演「波の盆」(83年)で倉本聰と出会い、35年にわたって師事している。

▽くらもと・そう 1935年1月1日、東京都生まれ。東大文学部卒業後、ニッポン放送を経て脚本家。77年北海道富良野市に移住。84年「富良野塾」を開設し、2010年の閉塾まで若手俳優と脚本家を養成。21年間続いたドラマ「北の国から」ほか多数のドラマおよび舞台の脚本を手がける。

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