安室奈美恵の中国公演 アジア全土からアムラー集結の熱狂
ドームツアーしかやらない大物を間近で見られるのは海外公演のメリットでもある。
満員の会場の電気が消え、1曲目に披露したのは「HERO」。絶対的な歌唱力で会場をくぎづけにしたかと思うと、次はいつものミニスカ姿でハードなダンス。息切れひとつせず歌い続け、またスローなナンバーを完璧に歌い上げる。音程も声量もブレることはなく、あまりにパーフェクトすぎて本当に歌っているのかと思うほどだった。
「a walk in the park」など初期の曲では両サイドのビジョンに“過去の安室″が映し出され、現在の本人と共演。同じ振り付けで踊り、同じタイミングで髪をかき上げる姿は年齢を感じさせず、むしろ美しさもダンスも進化していて、会場のファンはただただ驚くばかりだった。
国境を超える人気ぶりを証明した安室。会場の日本人からは「海外旅行すら初めての私が安室ちゃんのために2度の入国審査を経てここまで来れたことに自分で驚きました」(40代会社員)、「自分がこんなに1人で何でもできるなんて思ってもみなかった」(30代主婦)との声も。時代を切り開いたディーバは、多くの女性に勇気と行動力をも与えているようだ。