「NYでも意外にウケた」長井秀和がコメディアン修業を語る
03年に「間違いない!」のギャグで人気になったものの、日本だけじゃなく世界に通用するコメディアンを目指そうという思いが強くなったんです。テレビの仕事で海外に行って「コメディアンです」って自己紹介しても、英語でネタを披露できなかったら空回りするでしょ。それで思い切って休業し、ニューヨークに語学留学することにしました。
それが07年。結婚して子供もいたけど、身軽な単身を選びました。留学前の英語力は受験英語レベルくらい。英検とかでは準2級ほどです。ニューヨークでは昼は語学学校、夜はコメディークラブのステージという生活を丸1年。ラッキーだったのは現地に行って1週間ぐらいで日本人の人気コメディアン、RIO(小池良介)さんの紹介でコメディークラブに出入りできるようになり、2週間後にはステージに立つことができたこと。あまりにもトントン拍子に話が進むので、その瞬間「夢じゃないか」と思いました。
■政治、人種、宗教、下ネタでもウィットがあればウケる
拙いながらも必死で英語ネタを作り、初ステージ。ドキドキものでしたが、自分でいうのもなんですけど、意外なほどウケた。もちろん英語は下手っぴ。でも、お客さんは、承知の上だから結果オーライなんです。堂々とやればいい、恥ずかしがっちゃダメですね。