山田孝之、菅田将暉…テレ朝深夜に主役級が続々出演の背景
たしかにテレ朝の深夜ドラマ(23時15分~)は、4月クールの「家政夫のミタゾノ」も主演のTOKIO松岡昌宏の女装で話題になった。GP帯と比べても遜色がないどころか、むしろ力を入れていることが分かる。
コラムニストの桧山珠美氏が言う。
「ゴールデン帯は『相棒』『科捜研の女』『ドクターX』のシリーズもので手堅く稼いで、深夜枠でチャレンジするのがテレ朝の戦略なのです。GP帯は年配層、深夜枠は若者層とターゲットを絞っています。若者は生活習慣などから深夜しか見ません。いまや、23時台は第2のGP帯。金曜日の枠が成功したので、土曜日の『スマステ』打ち切り後に、深夜ドラマ枠を増やしたのだと思います」
仮にGP帯で視聴率5%台だと“ひと桁俳優”のレッテルを貼られるが、深夜でチャレンジングな作品に出演すれば話題にもなる。
「そこそこの視聴率を取って、作品を評価されたほうが実を取るという意味では役者としても賢明。これからも大物俳優の出演が続くと思います」(桧山氏)
フジテレビはFOD配信ドラマ(フジテレビが運営する動画配信サービス)を地上波で初放送し、日本テレビは滝藤賢一と広瀬アリスのダブル主演など、他局も深夜ドラマに力を入れている。深夜枠がドラマの主戦場になりそうだ。
(視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)