深夜早朝にひっそりと…民放「戦争関連」番組のお寒い現状

公開日: 更新日:

 今週15日の終戦記念日を前に戦争関連の番組が放送されている。

 第2次世界大戦の敗戦から73年、風化する戦争の記憶とどう向き合い、歩めばよいのか。テーマ選びひとつとっても苦労の跡がうかがい知れるが、圧巻のラインアップを誇るのは、やはり、NHKだ。

 放送ジャーナリストの小田桐誠氏は、昨年8月に放送されたNHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」や「本土空襲 全記録」などと比べると「今年はやや小粒」と前置きしつつ、「安倍政権への忖度を感じさせる報道姿勢が問われているが、こと戦争関連番組は社会部や報道ドキュメンタリー系のディレクターら現場の気骨を感じる」と評価する。

 たとえば、Nスペでは6日放送から計6本の戦争モノを揃えた。戦争体験者から話を聞く機会が失われようとしているなか、11日放送の「祖父が見た戦場~ルソン島の戦い 20万人の最期~」では、小野文恵アナ(50)が生還兵の証言などを基に比・ルソン島に実母と赴き、戦死した祖父の足跡をたどった。その真実にたどり着こうとする姿に「鶴瓶の家族に乾杯」で見せる笑顔はなく、時折、疲労感をにじませていた(再放送18日深夜25時20分~)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  3. 3

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  4. 4

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

  5. 5

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  1. 6

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  2. 7

    フジテレビは中居正広で“緊急事態”に…清野菜名“月9”初主演作はNHKのノンフィクション番組が「渡りに船」になりそう

  3. 8

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 9

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース