かつて甲子園沸かせた「エースで4番」…西武・平沼翔太「便利屋」としての生き方
数字では計れない価値もある。
西武は昨17日、オリックスに3-2で勝利。試合を決めたのが、平沼翔太(27)だ。七回2死一、三塁の場面で代打起用され、勝ち越しとなる中前打。ガッツポーズで敵地に集まったファンの声援に応えた。
北陸の強豪・敦賀気比時代は「エースで4番」として活躍。2015年センバツで母校に紫紺の優勝旗をもたらし、同年秋のドラフトで日本ハムに4位指名された。
身体能力バツグンで、内外野すべてをこなせる守備力と、50メートル5秒9の俊足が売り。しかし、打撃でいまひとつ結果が出せず、21年夏にトレードで西武に移籍となった。
西武でもレギュラーを取るまでには至ってないが、何でも出来る「便利屋」として重宝されている。代打、代走、守備固めと場面を選ばず起用され、守備位置も問わない。昨季は35試合にスタメン出場した。
今季のスタメン出場はわずか2試合、もっか打率.188。それでも開幕から一軍に居続けているのだから、必要不可欠な選手であることは間違いない。