ブルースはまだ続いている。もう一度言おう、夢を忘れずに
「毎回、電話などで話を聞いてそれを広げていきます。清志郎さん本人が書いた単行本の『あとがき』を渡され、これまた衝撃を受けました。『オレはべらべらしゃべってゴーストライターにまとめさせていただけだからな』『ゴーストライターがいる身分になりたいとガキの頃から思っていたのさ』『ゴーストライターのたまきにも、とても感謝している』と。そんなことを平気で暴露する清志郎さんはやっぱりただ者ではない。『印税はすべて独り占めにしたいぜ』と。こういうところがひと味違う」
06年、喉頭がんと診断され、公式ホームページで発表。がんを「新しいブルース」と表現し「何事も人生経験と考え、新しいブルースを楽しむような気持ちで治療に専念できればと思います。またいつか会いましょう。夢を忘れずに!」と。08年の発表時も、「このくらいのことは覚悟してたんでぜんぜんヘコんでないから。ブルースはまだまだ続いているというわけだ。(中略)もう一度言おう 夢を忘れずに!」と心境を表した。
「清志郎さんが『ブルース』というフレーズを使う時、私は大きな平原のようにどこまでも広がった風景を思い浮かべます。清志郎さんは平原のような広い心の人。1973年、RCのステージを初めて見て、好きなことを思いっきりやっている清志郎さんに影響を受け、あんなふうになりたい、清志郎みたいにやってみたい。その思いを途切れることなく持てたことに感謝しています」