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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

23歳差妻との遊びで鍛えた「Mr.シャチホコ」の成り切り芸

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 私生活では昨年、23歳年上のモノマネ芸人の先輩、みはると結婚。ラブラブっぷりもテレビで披露している。

 和田アキ子のモノマネも最初は歌マネだった。ある店でそれを披露していたところ、他の客からヤジが飛んできた。それに「何言うてんねん!」と和田の声マネのまま返したらウケた。歌マネだけの芸から脱却し、しゃべりモノマネをやりたいと思っていたシャチホコは、和田のしゃべりモノマネを確立しようと決めたのだ。

 実はその思いには、妻みはるの存在があった。「俺はこのままだったら収入も少ないし、この先、みはるを支えていけるのかな」と不安にかられた。そこで導き出した答えが「しゃべりのモノマネを極めて、その人でずっとトークができる状況を作りたい」というものだったのだ。(マイナビ「マイナビニュース」19年1月21日)

 彼が和田になりきったまま、よどみなくアドリブのトークができるのも、妻との練習の成果だ。もともと仲間由紀恵のモノマネができる、みはると家庭内「ミュージックフェア」などをやって遊んでいたが、その延長でのやりとりの中で和田のトークも鍛えられた。

「僕一人だったら、時間ばかりかかって、まだ芸にできていなかったかもしれない。彼女は大先輩ですから、練習するにも効率の良い方法を知っているんです。彼女がいてくれたから、こんなに早く披露できるようにもなったんです」(新潮社「デイリー新潮」18年11月30日)

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