記者に華奢な手を差し出し…葉月里緒奈に感じた“魔性の女”
平成7年、1995年2月に封切られた映画「写楽」はフランキー堺の企画総指揮の話題作だったが、殺到した芸能マスコミの目当ては主演真田広之(当時34)とヒロイン葉月里緒奈(同19)であった。この作品の共演をきっかけに付き合うようになり、フィリピンで映画のロケ中だった真田の元へと葉月が飛び、2泊3日でたまさかの逢瀬を楽しんでいたことが発覚したのだ。
このとき真田には女優の手塚理美という妻がいた。しかも第2子を妊娠中ということで、ますます不倫の行方に注目が集まった。
映画の囲み取材で「ずばり、恋をしていますか」と女性誌の男性記者が質問すると、葉月は潤んだ大きな目で見つめてほほ笑む。それだけで、この記者が真っ赤になってうつむいてしまった。妖艶な、近寄り難い雰囲気をまとっていた。やがて葉月に魔性の女との異名がつく。
「恋愛相手に奥さんがいても平気です」というコメントも伝えられた。葉月は真田とは結ばれなかったが、イチローらと浮名を流し、現在までに3度の結婚をしている。
不動産会社の御曹司と2度目の結婚をして、しばらくした頃、二子玉川(東京・世田谷区)で暮らす葉月を直撃した。デパートに買い物に行って、車を預け、スポーツジムに向かうところだったが、「あら、どうも」と立ち止まってくれた。そして嫌な顔ひとつせず、こちらの目を真っすぐ見て応対し、決してそらさない。笑みを浮かべ、「主人にはとても愛されています。ええ、幸せです」などと、白い歯をのぞかせるのだ。こういうふうにされたら、どんな男でもすぐにとりこになってしまうだろう。