「視聴率の女王」米倉涼子もビビらせた黒木華“怪演”の源泉
黒木は大学在学中の2009年に舞台演出家・野田秀樹の演劇ワークショップに参加。翌年、野田主催の「ザ・キャラクター」で舞台デビューした。14年に映画「小さいおうち」(山田洋次監督)に出演。同年の「第64回ベルリン国際映画祭」で、日本人女優では4人目となる最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した。注目度が一気に上がり、16年のドラマ「重版出来!」(TBS系)や「みをつくし料理帖」(NHK)で主役を務めている。
コラムニストでテレビ評論家の木村隆志氏がこう言う。
「『疑惑』では、米倉さんと黒木さんは“太陽と月”の関係でした。強烈な個性を持つ太陽の米倉さんの隣で月の黒木さんがより輝き、相乗効果が出ていたと思います。黒木さんは、米倉さんのようにカリスマ性を武器にしたキャラクターありきの女優ではありません。作品ありきの女優なので、作品によって違う顔が見せられる貴重な女優さんです。控えめな“昭和顔”も手伝ってか、演技が過剰に見えないところも『演技派』と言われるゆえんでしょう」
一部報道によると、10月からは「ドクターX」の続編が放送されるらしい。そこに黒木出演となれば、さらに盛り上がるかもしれない。