“逆輸入”女優・國元なつき「アメリカではチャンスが平等」
海外ドラマ通ならおなじみの女優だ。日本と米ハリウッドの両拠点で、着実に活躍の場を広げる國元なつき(39)。リドリー・スコットが製作総指揮を務める歴史的事実を基にしたホラーアンソロジードラマ「ザ・テラー」シーズン2の「インファミー」では、推定400歳の怨霊・チヨ役を演じ、話題を呼んだ。
難役に挑んだ「インファミー」では複雑な思いを抱いたという。
「子供を完璧に育てることが幸せと思い込んだ母親が、結果的に娘を殺してしまう。チヨを演じるにあたって世間のニュースでみる光景と重なる部分がありました」
海外作品では間違った“エセ日本”が描かれることもあるが、それは日本人の責任もあるという。
「海外で日本を題材として使ってくれることにまず感謝しています。彼らは入念なリサーチをしているので歴史的認識がズレていることはない。けれど、本やインターネットで調べられない感覚の部分で少し違和感を覚えることはありますよね。監督が描きたいイメージを壊さず、日本の視聴者が納得するかたちにするのは日本人の役者の仕事。そのためには自分で行って自分で直す、という行動を取りたいです」