“逆輸入”女優・國元なつき「アメリカではチャンスが平等」
中3のころから海外文化に憧れ、18歳で単身渡米。英語と演劇を学びながらハリウッドを夢見る日々を送っていたが、父親の病気で2年ほどで帰国を余儀なくされた。その後も、渡辺謙のハリウッド進出を後押ししたことで知られる奈良橋陽子の演劇学校に通いながら、国内でオーディションを受け続け、映画「47RONIN」(2013年)で大石内蔵助(真田広之)の妻役に抜擢された。
「海外で異文化の人たちと交流しながら、仕事するのが楽しい。お芝居が楽しいというか、そこの空間で演じることが好きなんです。人生の中で自分が一番輝いてる瞬間だと思います」
この2、3年で彼女に限らず日本人俳優が特にNetflixやAmazon Prime Videoのオリジナル作品に出演する機会も増えた。
「アメリカでは有名、無名関係なく、ほぼすべてのキャスティングがオーディションで決まります。世界各国から役者が集まるぶんライバルは多いけれど、機会は平等。だからこそ、自分さえ頑張ればチャンスはつかめます」
(取材・文=白井杏奈/日刊ゲンダイ)
▽くにもと・なつき 1980年東京生まれ。映画「47RONIN」でハリウッドデビュー。現在、Amazon Prime Videoで海外連続ドラマ「ザ・テラー:インファミー」が配信中。