「同期のサクラ」が描く官僚への偏見は逆切れクレーマー
高畑充希(27)主演の「同期のサクラ」(日本テレビ系=水曜夜10時)が、回を追うごとに注目を集めている。
6日放送の第5話の平均視聴率は11・8%と、2週連続で2ケタに乗せ、初回の8・1%から徐々に上昇しているのだ(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)。
このドラマは、同枠で大ヒットした「過保護のカホコ」の主演・高畑と、脚本家・遊川和彦氏(63)が再びタッグを組んだオリジナル作品。「どんな逆境にも自分を貫く」主人公と、その同期たちとの10年間を、1話ごとに1年ずつ描く。
第5話は2013年、入社5年目が舞台。高畑演じる主人公・北野サクラと同期の木島葵(新田真剣佑)は、父と兄が国交省の“高級官僚”。葵は会社では父親のコネ入社と言われ、家庭では落ちこぼれ扱いされ、父親と兄に対して劣等感と疎外感を抱いていた。葵の同期や同僚に対する“勝ち組”志向や、上から目線な言動は、高級官僚の父親と兄に対するコンプレックスの裏返しであることが描かれていた。
そんな葵が携わるプロジェクトが、「東日本大震災の復興予算」を理由に国から急きょ凍結されてしまう。勤務先の大手ゼネコン「花村建設」の上司からは、国交省の高級官僚である父親のコネを当てにされ、凍結リストから除外してもらうように要請されるとの展開だった。