「同期のサクラ」が描く官僚への偏見は逆切れクレーマー
■新田真剣佑の“熱弁”シーンに違和感
気になったのは官僚についての描写だ。
サクラが酔った葵を自宅に送り届け、父親と兄と対面する場面で、サクラは「私たち国民のために粉骨砕身働いている高級官僚」と2人を散々持ち上げる。復興支援という、やむを得ない事情によりプロジェクトが凍結されたのを受け、今度は葵が土下座しながら、自分たちの会社の都合や事情を並べ立て、凍結解除を願い出るも、その“陳情”はあっさり断られる。
その後、紆余曲折があり、葵の父親と兄が花村建設を訪れ、プロジェクト凍結に「耐えてくれますか」と説明に上がる。そんな2人を見て、葵が「それでも国のリーダーか?」「自己犠牲してでも頑張るのがリーダー」という精神論を振りかざし、「高級官僚の言う通りにしていればいいと、見下しているのか」と、熱弁を振るうシーンがあった。
これを見て、あるドラマウオッチャーも「忖度せずに自分の想いを熱く語るのは、このドラマの見どころですが、あまりにも身勝手すぎる主張でした」と首をひねるのだ。極めつきは、葵の言い放つセリフだ。