紅白最大の目玉は氷川きよし? NHKはどう“料理”するのか
紅白歌合戦がなかなか盛り上がらない。先日は、特別企画として、今年大ヒットしたディズニー映画の名曲を中村倫也らがスペシャルメドレーで歌うと発表されたが、これで視聴率がグンと伸びるとは考えられない。昨年のフィナーレのように、サブちゃん、サザン桑田、ユーミンの競演といったド派手な演出がないと……。
となると、今年の最大の目玉は、氷川きよしではないか。今や氷川は、演歌歌手というよりはエンターテイナー。
11、12日に行われた東京国際フォーラムでの「氷川きよしスペシャルコンサート2019~きよしこの夜vol.19~」ではクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を初めて披露した。日本レコード大賞「作曲賞」(岩崎貴文)の受賞が決まった話題の「限界突破×サバイバー」は赤のショートパンツに赤のニーハイブーツの近未来コスチュームで歌い、さながらロックコンサートのようだった。氷川のオールドファンにも大ウケ、驚嘆の歓声が漏れた。
デビュー曲「箱根八里の半次郎」「きよしのズンドコ節」などの定番も、そつなく歌い、ラストはレコ大「優秀作品賞」の「大丈夫」で締めくくる完璧さで、コンサートというより一大イベント。