著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

純粋に育ったわが家の“変わった息子”たち

公開日: 更新日:

 そして、先生や子供たちの視野の先に目を向けると、そこにはわが家の愛猫の「ニャン」がウググググ……と多くの人間の目におびえながら、体中の毛を立てて、いざとなったら反撃に転じる低い姿勢をとっていたのだった。

 そうなのだ! わが子・虎太郎は前日、先生から自分の宝物を持って来るように言われ、自分がかわいがっているわが家の猫を段ボールに入れ、その段ボールをガムテープでグルグル巻きにし、逃げないようにして学校まで運んで来たのがこの騒動の顛末だったのだ。

 その後、俺と先生は大汗をかきながら愛猫のニャンを捕獲したのだ。もちろん、2人とも猫を宝物と思っている純粋な少年の気持ちを踏みにじるようなことはできるはずもなく、ほほ笑みながらそっと引っかかれた猫の爪痕を隠したのであった……。しかし、大切な宝物なんだろうけど、動物を学校に連れて行くかー!?

 いや、親バカと言われるかもしれないが、わが家の子たちは純粋なんです! 純情で汚れを知らないんです!!

 あ、そーいえば、虎太郎より8歳上の長男・甲子園が学校で頭を強打し、病院に行った時も(学校から連絡をもらい、俺しかいなかったのですぐ病院に駆け付けた)、本人は大丈夫と言っているけど念には念を入れて頭のCTを撮ってもらいたいと思い、診察を待つ時間に小声で「甲子園、いいか? 大丈夫と言うとCTを撮ってもらえないかもしれないから、大丈夫か聞かれたら、わからないよー!! と演技するのだぞ」とレクチャーしたところ、まさにその通りに迫真の演技をやり通し、「すぐCT! CT!」と先生を慌てさせたという、親の言うことを聞く素直さであったのだ。

 えっ、名前が甲子園とは珍しい? まあ、そーかなあ……よし、じゃ次回は甲子園誕生をお伝えいたしましょう。

 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇