野田クリスタル「R-1」王者に 無観客とネタ選びがズバリ
■テレビ向きのネタ選び
さらにネタのチョイスもズバリだったという。
「確かに『ゲーム実況』のネタは、ネット投票と親和性が高いですが、もうひとつ利点がありました。こうしたモニターを使うネタは、演者とモニターが離れているため、意外と観客をネタの世界観に引き込むことが難しい。しかし今回は、モニター画面が何度もアップになり、それがうまくいっていた。つまり非常にテレビ向きのネタだったわけです」(遠田氏)
逆に会場に観客が入っていたとしたら、往々にして勢いまかせのネタのほうがウケるので、審査員もそれを加味して、また違った結果になっていた可能性もあるという。
本人も語っている通り、今回の優勝は、無観客を逆手にとった「戦略勝ち」といえそうだ。