コロナでどうなる芸人の浮沈…ひな壇危機でワイプが勝負に
「お笑いトリオの『パンサー』尾形さんが、ある情報バラエティー番組にワイプで顔だけで出演していたんです。オーバーリアクションを『うるさいよ』などとツッコまれて笑いを取るという尾形さんの芸風が、ワイプ出演では全く生かされないというか、むしろ空回りして痛々しい感じすらしました。尾形さんのようなタイプの芸人さんは、ツッコミにもタイムラグが生じるワイプ出演では“苦戦”を強いられるでしょうね」
今はMCも含めて出演者全員が探り探りやっている状況だろうが、コロナ禍の影響は思わぬところにも出てきているようだ。
「ワイプ出演が広がる中でも浮かび上がりそうなのは、ピンでも静かに面白いことが言える芸人さんでしょうね。私が密かに注目しているのは、お笑いコンビ『ハライチ』の岩井さんです。目立つのは澤部さんの方で、岩井さんは“じゃない方”と言われますが、ネタを作っているのは岩井さんで、業界内では『陰の天才』ともっぱら。ぼそっと面白いコメントを言えます。実はお笑いのセンスは、岩井さんのような“じゃない方”が優れていたりするので、そういう芸人さんは今後、脚光を浴びる可能性が高い」(エリザベス松本氏)
ノリだけのガヤ芸人では通用しなくなる。真の実力が問われているのかもしれない。