平野&中島「未満警察」もはやコメディー 敗因は幼い脚本

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 脚本の稚拙さは第2話も同様だった。法律上は警察官の身分でも実際に捜査するはずのない警察学校の学生が、正義感にかられて参考人と思われる一般人を殴り、拘束した揚げ句に「答えないと目をえぐる」と、信じられないような言葉を口にする。ここまでくれば、もはやコメディーの世界である。

 中島と平野のファンは音声を消し、ただ静かに2人の魅力的な表情を鑑賞するしかないだろう。ちなみに、原作は大ヒットした韓国映画「青年警察」だが、原作にこの2つのエピソードは出てこない。スタッフによるストーリーの改悪があったのだろう。この改悪が、ドラマの中にどんよりとした空気感を醸し出す要因となり、フレッシュな2人の持ち味をかき消す要因となっている。

 このドラマを見た民放テレビの演出家にも感想を聞いてみた。

「平野さんと中島さんはよく頑張っていると思います。ただ脚本と演出がとにかくひどい。私が想像するにこのドラマのスタッフは『中島さんと平野さんがしっかり画面に映ってさえいればいい』くらいにしか考えていないのではないでしょう。キャストにおんぶに抱っこの典型的なパターンです」

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