メンタルの強さと柔軟さ キンコン西野が貫く“自分ルール”
2016年に漫才師「キングコング・西野亮廣」から「絵本作家・にしのあきひろ」に肩書を変えた西野君。同期には相方の梶原君、南海キャンディーズの山ちゃん、ウーマンラッシュアワーの村本君らを輩出した大豊作の年。これまでに4人しかいない、最初に見て「売れる」と感じた2人目が西野君(1人目はナイナイ岡村君、3人目が梶原君、4人目が友近ちゃん)でした。
在学中に「NHK上方漫才コンテスト」最優秀賞受賞、「M―1グランプリ2001」では芸歴2年3カ月で決勝進出(史上最短記録)等々、コンビとしても異例のスピード出世。「笑っていいとも!」のCM中にフリップの裏に描いていた絵を見たタモリさんから「絵本描けばいいのに」と言われ、日本を代表する絵本作家になり、今では多方面でその才能を発揮しています。
拙著での対談や楽屋などで話を聞いて驚かされたのはポジティブシンキングでは収まりきらない“西野シンキング”。たとえば……、「話し上手になるためには、笑顔を絶やさない」。笑顔でいると声をかけられやすいからおのずと話をするようになると、意識的に笑顔をつくる。
「万全の準備(練習)をしていれば結果は気にしない」
“結果が全て”のプロの世界でありながら、たとえ本番でスベってもそれは“失敗”ではないと考えて準備に集中する。
「俺は天才、と公言して自分を追い込む」。言ったからにはどう乗り越えるかを考えて実行していく。
「苦手なものは意識的に離れて他の道を探す」。トーク番組で“ひな壇”ポジションを得たにもかかわらず“自分には向かない”と悟った彼は「ひな壇退却宣言」をして自ら席を明け渡し、他の道を模索。