ジャルジャルのネタ作りは“癖”毎日の積み重ねで掴んだ優勝
ネタを作り続けることをいわば「癖」にしてしまったところにジャルジャルの凄さがあると思います。YouTubeに毎日新作コントをアップし続けられるのもこのおかげ。常にハイクオリティーなネタを作れればそれに越したことはありませんが、現実はやはり厳しく、次から次へとそういうネタはできません。それだけに、毎日の積み重ねが自分たちの「引き出し」になっていくので、筋トレのようにいかに持続するかが重要になってきます。
「M―1」や「キングオブコント」の決勝前、私は自分の教え子たちに「力を出し切って、ていねいに、ていねいに」とガラケーからメールを送ります。福徳君は9月12日に結婚したばかりなので「結婚した記念になるように」と付け加えました。彼らも毎回一生懸命ですが、奥さんの存在はきっと大きなモチベーションになっていたことでしょう。
コンテストものは“運”と“めぐり合わせ”がキモ。どれだけいいネタを作っても、対戦相手が上回れば負けることもある。13回挑戦し続けて、やっと追い風が吹いたとき、乗りこなせるだけの引き出しを準備していたから、“無冠”だったジャルジャルは運を乗りこなせたんだと思います。