金子マリ「歌を通じて誰かの心をちょっとでも動かしたい」
――スタッフたちとの交流も盛んでしたか?
金子「サザン(オールスターズ)の(ギターの)大森(隆志)君や(パーカッションの)毛ガニ(野沢秀行)君がスタッフだったね。シモキタでやるライブは、いつも超満員でしたよ。当時のバックスバニーは、1曲=1時間とか平気でやっていたバンド。ベースの鳴瀬(喜博)さんなんて20分以上ソロを弾きまくっててね。おかげで私はタンバリンを叩くのが上手になった。あとウチの母が(下北沢駅)南口の商店街で<まり>っていう喫茶店をやっていて、シモキタ・ロフトの楽屋代わりに使われてたの。そこで関西のミュージシャンと出会ったりね」
「何ていうか最近は没個性というか、感動する機会が減ったよね。だからこそ歌を通じて、誰かの心をちょっとでも動かしたい。(私の)歌を好きでも嫌いでもいい。何かを感じてほしいわけ」
(ロフト・グループの媒体「ルーフトップ」のインタビューから抜粋)
<下北沢ロフト1977年7月のブッキング>