わが家に巨匠カメラマン来たる…俺がやらかした大失策
しかも、撮影場所がなんとなんとのわが家ということになってしまったのだ。文芸春秋側はスタジオを用意してくれるつもりだったのだが、わが家の愛猫ママリと雫(ともに2歳の女子)は幼き頃よりず~っと家の中だけで過ごしているので、スタジオなんぞという環境の違うところに連れて行ったら、脱兎のごとく逃走し、おそらく身を隠し、いくら必死にいなばのちゅ~る(ニャンコは大好きです)で誘おうが、棒の先にヒモがついてその先端に羽根付きのネズミのオモチャ(なんでネズミに羽根があるの?)が付いたのをフリフリしようが、ジーッと3、4時間は息をひそめているのは火を見るより明らかだったので、リラックス最優先でわが家となったのです。
やっぱりわが家にして成功だったのだ!! 編集者に立木先生、そのアシスタント、さらには俺のマネジャーらがいたものの、逃走して身を隠すこともなく撮影は無事に終了したのでした。
編集の人間にインタビューを受けて取材が終わり、みんなが帰ったその直後、俺はとてつもない大失策をしていることに気付くのであった。