“逆輸入アイドル”NiziU生みの親 J.Y.Parkの規格外な才覚
「JY自身ももともとは韓国では絶大な人気を誇った歌手でした。プロデューサーとして活動をはじめたのは90年代。99年に初めてプロデュースした5人組の男性アイドルグループ『god』は瞬く間に大人気アイドルに成長しました。在米経験のあるJYは米国のエンタメに精通しており、何度か米国人のプロデュースも手がけています。また、アイドルのプロデュース力にもたけています。特に女性グループのプロデュースを得意とし、初めて携わった『Wonder Girls』は可愛さを前面に押し出しつつも、思わず、口ずさんでしまう独特のメロディーが大衆に受け入れられました。『Tell Me』が大ヒットし、それが今、日本でも大人気のTWICEに受け継がれ、今回のNiziU誕生に至ったのです」(韓国芸能事務所関係者)
メディア戦略もうまい。
「NiziUもそうでしたが、オーディションからデビューするまでの経緯をドキュメント番組として視聴者に提供するのが彼のやり方。悪戦苦闘しながら、必死にデビューするまでの軌跡を視聴者に提供することにより、アイドルのキャラクターが伝わり、視聴者も感情移入しやすくなる。視聴者を取り込みながら、デビューまでの道をつくるので、ファンを獲得しやすいのです」(韓国芸能事務所関係者)
秋元康氏と比較されることが多いが、JYは裏方仕事に徹することなく、今も自ら表舞台に立ちパフォーマンスをする。従来のプロデューサー像を変えたと言っていいだろう。JYの快進撃はどこまで続くか。
(韓国芸能ライター・松庭直)