ジャニーズ大みそかネット重視の戦略と商魂 紅白眼中なし
ことしの大みそかは紅白歌合戦の紅白対決ではなく、NHK対ジャニーズの構図が浮き彫りになってきた。年内いっぱいで活動を休止するアイドルグループ嵐の生配信ライブが紅白の放送時間と重なり、視聴者のブン捕り合いになりそうなのだ。
紅白には白組21組の3分の1、出場歌手の実に7組をジャニーズ勢が占めるし、嵐も中継で出演する可能性があるのだろうが、「ジャニーズは明らかにテレビよりネットを重視しています」と、ジャニーズ担当の芸能記者はこう言う。
「秋に新国立でやった『アラフェス』の配信成功で味をしめたこともありますが、オンラインつまり無観客ですと制作費も通常のコンサートよりかからないし、キャパの制限もないわけで効率がいい。ジャニーズがオンラインライブのチケット代を少しずつ値上げしていることからも、オンラインに自信を深めていることがわかります。浮いた制作費を映像の品質向上に充てるなどしているのでしょうから、嵐のライブは紅白に負けず劣らずの品質の映像をきっと出してくる。大みそかは例年、紅白の視聴率が注目されますが、今回は紅白自体をジャニーズが嵐で凌駕する可能性もある」