故・浅香光代さん「ミッチー・サッチー騒動」の裏の計算

公開日: 更新日:

 ミッチーの愛称で親しまれ、このほど膵臓がんで亡くなった浅香光代さん(享年92)は大衆演劇のベテラン女優にして、ワイドショーの人気者でもあった。1999年から3年近く続いた、故野村沙知代さんとのミッチー・サッチー騒動である。

 芸能リポーターの城下尊之氏が言う。

「いま思い返すと、大げんかするほどの話というわけでもないんです。でも、たとえば『野村さん、こんなことをおっしゃってましたよ』とマイクを向けると、いつも浅香さんは『冗談じゃあないよ』って、あの下町言葉でまくしたててくれたのをおぼえています。『上がんなよ』とご自宅などに我々を入れては、打ち合わせをしたわけでもないのに、こちらの意図を理解し、完全にのっかってくださるんです」

 そうやって撮ったコメントをサッチーに持っていくと、また言い返しという応酬がお茶の間の前で繰り広げられたのが、あの騒動だった。

「浅香さんは沙知代さんに対し、怒ってはいたのですけど、ちょっとうれしそうな顔もされてましたね。予定調和とまではいかないまでも、女剣劇で浅香さんがひとつの世界をつくりあげた大衆演劇の世界にも注目が集まることを期待しつつ、品がどうのというのではない芸で楽しませてくださっていたのかも知れません」と城下氏は続けた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動