「麒麟がくる」最終回 NHKは高視聴率で菅政権を見返せるか
NHK大河ドラマで「本能寺の変」が描かれるのは、7日の「麒麟がくる」で16回目だそうだ。今回は、明智光秀が馬上から「敵は本能寺にあり」と叫ぶのではなく、出陣前に重臣たちを集めて「われらは京へ向かう」と静かに告げ、急襲された織田信長は「十兵衛かあ」と哄笑するという演出になるらしい。
16作目といっても、これまで最終話が本能寺だったのは「信長 KING OF ZIPANGU」(1992年)のただ1作で、それだけに「麒麟がくる」の現場は力が入る。この1週間、予告スポットを何回も流し、前宣伝のスペシャル番組まで作ってしまった。注目されるのは、ではこの戦国最大のスペクタクルでどのくらいの視聴率を叩き出すかである。
「『麒麟がくる』はここ数年の大河の中では健闘しているのですが、ヒットドラマの目安となる全話平均の世帯視聴率15%には届きませんでした。新型コロナウイルスで放送中断などもありながら、なんとかここまで引っ張ってきたんですから、最終回くらいは15%を大幅に上回りたいでしょうね」(放送作家)
ちなみに、最も視聴率が高かった「本能寺の変」は「太閤記」(1965年)で、なんと39.7%もあった。