たけし軍団のラッシャー板前 キングカズが恩人と慕う芸人

三浦知良（Ｃ）日刊ゲンダイ

　その件をどうしたらいいかラッシャーさんはカズさんから相談を受けたと言うのです。

「俺は『人生を左右することだから答えられないよ』と言ったの。そしたら『じゃあ一つの意見として聞かせてください』と言われたから『カズは将来日本のサッカー界を背負って立つ男だと俺は思っている。だからカズがプロサッカー界の先頭に立って引っ張っていって欲しい。それにはカズが納得するぐらいの年俸をもらった方がいい。そしたら今はプロ野球の時代だけど子供たちも野球からサッカーに興味を持って流れてくるんじゃないかなと思う。だから日本でプレーするんだったらカズが納得する年俸をもらうことを条件に出した方がいいよ』と答えたんです。そしたらヴェルディ川崎に入団して、すぐに日本人初の１億円プレーヤーになって……４、５年前までは、俺んちでたぬきそばを分け合って食ってたんだけどね（笑い）」

　カズさんがＪリーグを牽引し絶大な人気を得たことで子供のサッカー競技人口が大幅にアップし逆に野球離れが進んでいることが当時ニュースとなりました。まさにカズさんはラッシャーさんが想像していた通りの存在になったのです。