テレビ番組でバレた 駅弁愛好家が停職6カ月を食らった理由
市交通局人事課の担当者がこう説明する。
「無償という前提で事前に申し出があればテレビ出演を認められる可能性はありますが、今回のケースは申請していたとしてもダメです。報酬を得ていたわけですから。お恥ずかしい話ですが、これまで周囲のものは誰も指摘しなかった。本人は支出が収入を上回っているという感覚で違反にはあたらないという間違った認識を持っていた。厳正に処分しないと示しがつかないことから、交通局として処分を決定しました」
課長補佐は長崎県出身で、横浜国立大工学部卒。もともとは「乗り鉄」で時刻表検定試験では最高ランクの「時刻表博士」に認定され、「時刻表の達人」という本まで出版。駅弁を紹介するサイト「駅弁資料館」を開設し、駅弁グランプリの特別審査員も務めていた。
「工事部に所属していて、市営地下鉄の延伸工事の事務処理の仕事をしています。10年以上前に全国のJR、私鉄全線に乗って制覇し、これまで7500食以上の駅弁を食べたそうです。家族もいますし、6カ月間、給料ゼロはかなりきついでしょう。住宅ローンもあるかもしれませんからね」(市関係者)
堂々とテレビ出演していたぐらいだから身分を隠すつもりはなかったのだろうが、以前は「横浜市の会社員」としてメディアの取材に応じていたから、多少、マズイという認識はあったのかもしれない。