女優・関水渚「どんな打者にも全力で向かっていくピッチャーでありたい」
高校時代は野球部のマネジャーだった関水渚(23)と中学時代、野球部に所属していた仲村トオル(55)がダブル主演。異色の「ベースボール・ヒューマンドラマ」が7日から放送開始となる。今回、ドラマ初主演となる関水渚に意気込みを聞いた。
――今回の役どころは?
「私が演じるのは、訳あって夏休みにバッティングセンターでアルバイトすることになった女子高生(夏葉舞)です。舞は勝ち気で口も悪いんですが、実はとても繊細で不器用なんです。そんな舞と仲村さんが演じる元プロ野球選手(伊藤智弘)が、バッティングセンターに現れる女性たちの悩みを『野球論』に例えた人生論で解決していくというお話です。伊藤は“バッティングを見ただけでその人の悩みや葛藤が分かる”という人です」
――仕事や人生を野球に例えるオジサンは多いですよね。
「そうですね(笑い)。ここは“ツーアウト満塁、一打逆転のチャンスだ”とか。舞が“オッサン”と呼んでいる伊藤はまさにそういう人です。それとドラマでは、本物の元プロ野球選手のレジェンドの方々が登場しますので、それも楽しみにして欲しいですね」
――関水さんは、高校時代は野球部のマネジャーだったとか。
「中学校は陸上部(選手)だったんですが、高校では友達に頼まれてやっていました。お茶を入れたり、用具を管理したり、スコアを付けたり……今思い返すと、ああして野球部のメンバーと一緒に何かに打ち込めることって貴重な時間だったなと思います」
勝負飯はステーキ
――今回、ドラマ初主演になります。
「プレッシャーはありますが、自分自身が楽しんでやらないと視聴者の方に楽しんでいただけないと思うので、まずは自分が楽しめるようにしたいと思ってます。幸い、監督やスタッフさんのおかげで現場の雰囲気はとてもいいです。以前、出演させていただいた作品では、クランクインの前にステーキを食べたら、とても楽しくできたことがありました。今回も大事なシーンの前には、ステーキを食べるかも知れません。“勝負飯”的に(笑い)」
――今の関水さんを野球で例えると?
「難しいですね~。野球の試合にはチャンスもピンチもありますから。うーん、でもポジション的には、私自身、挑戦する気持ちを忘れたくないという意味も込めて、どんな打者にも勇敢に向かっていくピッチャーでありたいと思います。どんなピンチの時でも、自分の精いっぱいの速球で向かっていくという」
――今後、挑戦してみたいことは?
「いろいろな役をやらせていただいていますが、まだ経験がないので、いずれは恋愛ドラマをやってみたいです」
(聞き手=平川隆一/日刊ゲンダイ)